浴室乾燥機は、入浴後の浴室の換気はもちろん、洗濯物の部屋干しにも利用できる優れものです。
最近のユニットバスには、標準仕様としてあらかじめ設置されているケースが多いため、利用したことがある方も多いのではないでしょうか?
また、換気扇や排気口しかないお風呂をお使いの方の中には、「うちにもあったらなぁ」と思われている方もおられるかもしれません。
そこで今回は、浴室乾燥機を後付けする場合に注意しておくべき検討ポイントと、取り付け工事にかかる工事費用についてご紹介していきます。
ユニットバスのリフォーム費用相場についてこちらの記事で詳しくご紹介しています。
合わせてご参考くださいませ。

この記事の目次
浴室乾燥機のメリット
そもそも浴室乾燥機とは、温かい空気を浴室に送り込むと同時に、浴室内にたまっている湿った空気を排出することで、お風呂場の湿気を取り除き、いち早く乾燥した状態を作り出すものです。
排気口や換気扇も空気を循環させるために設置されているので、基本的な仕組みは同じです。
ただ、浴室乾燥機の方が、強制的に空気を循環させる力が強く、合わせて温風も利用するため、入浴後の湿ったお風呂場を、より早く乾燥させることができるんですね。
この、「いち早く乾燥してくれる」というのが大切で、カビや水アカの発生を予防してくれるだけでなく、洗濯物を部屋干しするときの乾燥機として、早く乾かすことにとても役立つのです。
もちろん、洗濯物の量にもよりますが、Tシャツなどの衣類の場合だと、およそ3時間ほどで乾かすことができるんですね。
浴室乾燥機は後付けできるの?
浴室乾燥機は、換気扇や排気口しか設置されていない浴室でも後付けが可能です。
浴室乾燥機というと、天井に埋め込みで設置されているものをイメージされた方が多いと思います。
しかし、実際は、現状で設置されている換気扇にかぶせるタイプや、壁の排気口を利用するタイプなど、現状の浴室にあったさまざまなタイプのものが販売されています。
そのため、あらかじめ浴室乾燥機が設置されたユニットバスでなくとも、浴室の構造に合わせてタイプを選択することで、浴室乾燥機を後付けすることができるのです。
梅雨の時期などは、浴室乾燥機は必需品ではないでしょうか?
浴室乾燥機はどのようにして後付けするの?
浴室乾燥機を後付けする場合、浴室の状況と、設置する浴室乾燥機のタイプにより、取り付け方法が異なります。
ここでは、状況とタイプに分けて、取り付け方法を見ていきましょう。
- 天井埋め込みの浴室乾燥機を取り替える場合
- 新たに天井に設置する場合
- 壁付けで設置する場合
天井埋め込みの浴室乾燥機を取り替える場合
すでに現状で、浴室乾燥機を利用されている方がこのパターンとなります。
ユニットバスなどの天井に設置された浴室乾燥機を取り替える形で設置する場合、浴室乾燥機を動かすための電源や設置するための取り付け口がすでにある状態です。
そのため、現在設置されているものと同じメーカーの商品であれば、規格サイズが同じ可能性が高いため、商品の取り替えのみの工事で完了することが多いです。
ただし、現在設置されているものよりも、より高機能な商品を設置する場合や、他のメーカーの商品を設置する場合、規格サイズが異なる可能性があります。
サイズが異なると、取り付け口の調整が必要になり、追加工事となるため注意しましょう。
新たに天井に設置する場合
新たに天井に設置する場合には、天井に換気扇や点検口などの設備があることが条件になります。
換気扇や点検口があると、外部から空気を取り込むことができるため、新しく浴室乾燥機用の電源を取り出すことで、浴室乾燥機を設置することができます。
天井に埋め込み(=ビルトイン)で後付けすることも可能な場合もありますが、開口部を調整し、天井を補強するなどの大規模な工事が必要なため、工事費用がかさんでしまいます。
よほど天井スペースを気にすることがなければ、埋め込み式ではなく、天井付けタイプの浴室乾燥機を選択するのがコスト的にも良いでしょう。
壁付けで設置する場合
ユニットバスではなく、タイル貼りの在来浴室を使われている場合、天井に換気扇や点検口などの設備がないことがあります。
その場合は、天井に付けるタイプではなく、壁付け式の浴室乾燥機が利用できます。
もちろん、壁の補強工事や配管工事は別途で必要となりますが、天井への埋め込みと比較すると、工事費用はぐっとコストダウンできる傾向にあります。
浴室乾燥機を後付する場合の費用は?
浴室乾燥機を後付する場合の設置費用は、元からある浴室乾燥機を取り替える場合と、新たに取り付ける場合とで大きく異なります。
現状の浴室乾燥機を取り替える場合、本体価格と手間費用だけで完結できることがほとんどです。浴室乾燥機の価格は、およそ10万円〜15万円程度で、設置工事は、およそ5万円程度が相場と言われています。
リフォーム業者によっては、本体に標準工事が込みになっている場合もあるため、購入時に複数の業者を検討し、比較するのが良いでしょう。
新たに設置する場合には、壁の配管工事や取り付け部分の開口調整、壁や天井の補強などが必要となるため、本体価格に加えて、35万円から45万円程度の工事費用がかかる場合もあります。
後付する場合にも、複数の業者に見積を依頼し、工事の内容と金額を比較することで、取り付け後の不具合や失敗を予防することにつながります。
浴室乾燥機の後付けリフォームまとめ
浴室乾燥機を後付けする場合に注意しておくべき検討ポイントと、取り付け工事にかかる工事費用についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
後付けする場合の設置工事費用は、決して安いものではありませんが、浴室の湿気を素早く取り払い、雨の日でも洗濯物を早く乾かすことができる環境を作ることができるため、家事の負担を大きく軽減することができます。
設置する際は、浴室の構造をよく確認し、それに見合った費用を算出するため、見積もりサイトなどで複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討を行うことが重要です。
参考記事:
お風呂のリフォーム費用についてはこちらの記事をどうぞ。
予算別にどんなリフォームができるのか、注意点や費用を抑える方法についてご紹介しています。
