浴室乾燥機は、お風呂場を効率よく乾燥させ、洗濯物を乾かすのにも活躍してくれる優れものですが、使用しているうちに、嫌な臭いがすることがあります。
浴室乾燥機の風から嫌な臭いがすると、臭いがお風呂場や洗濯物についてしまうことに…
1日の疲れを癒やしてくれるお風呂場が嫌な臭いで充満していたり、せっかく乾いた洗濯物から独特の生乾きも臭いがしたりすると、とても気分が落ち込んでしまいますよね。
そこで今回は、浴室乾燥機が臭う原因と効果的な対策法をご紹介します。
ユニットバスのリフォーム費用相場についてこちらの記事で詳しくご紹介しています。
合わせてご参考くださいませ。

浴室乾燥機が臭う3つの原因
浴室乾燥機が臭ってしまう原因は、大きく分けて3つです。
それぞれ、臭ってくる嫌な臭いの種類によって原因を分類することができ、必要な対策もそれによって変わってきます。
- ホコリやゴミ
- カビ
- 経年劣化
それでは順番に見ていきましょう。
原因その1:ホコリやゴミ
まず1つ目の原因は、浴室乾燥機のフィルタにホコリやゴミが詰まっているパターンです。
特に、浴室で洗濯物をを乾燥させているご家庭に多いのですが、衣類についたホコリやゴミが、浴室乾燥機の風と換気で舞い上げられ、フィルタに付着してしまいます。
これが、数週間から数か月かけて積み重なることで、フィルタが目詰まりしてしまい、浴室乾燥機から送風されてくる風が、昔ながらの倉庫の中にいるようなほこりっぽい臭いになるんですね。
チリも積もれば何とやら…ということです。
原因その2:カビ
次は、カビが原因のパターン。
浴室乾燥機は、乾燥によりお風呂場のカビを防止してくれますが、浴室乾燥機の中にカビが繁殖してしまうケースがあります。
浴室の扉を開けた瞬間に、”水コケの生えたような”生臭い独特の臭いが鼻を刺激する場合は、おおよそカビが繁殖しているというサインです。
さらに、浴室乾燥機を運転することで、本体の内部に繁殖したカビの胞子が浴室内に撒き散らされてしまい、お風呂場の壁や洗濯物にカビが付着してしまいます。
浴室乾燥機の内部でカビが繁殖しているという事実を知らなければ、対処することが難しいので、他のいろいろなものにカビ菌を移してしまう事が多いのです。
臭いだけではない非常にやっかいな存在です。
原因その3:経年劣化
3つ目に考えられるのが、浴室乾燥機本体の「寿命」によるケースです。
浴室乾燥機の耐用年数は使用状況にもよりますが、おおよそ10年と言われています。
これを超えて使用し続けてしまった場合、掃除できない場所にホコリが詰まってしまったり、部品が灼(や)けてしまったりすることで、焦げ臭いような臭いが送風に混じってくることがあります。
特に使っていない期間が長く、浴室乾燥機内部に湿気がたまってしまっている場合や、洗濯物の乾燥に頻繁に利用して、ホコリを吸い込みやすい場合には注意が必要です。
効率的に臭いを取り除くお掃除方法とは?
浴室乾燥機の臭いの原因の多くは、ホコリやカビなどのため、日頃のお掃除で、原因となるホコリやカビを取り除くことが一番の対策となります。
浴室乾燥機の掃除をするときは下記の3ステップで行うと、効率よく、かつ徹底的にホコリやカビを取り除くことができます。
- 大きなホコリを取る
- ファンの周辺を拭く
- フィルタを掃除する
まず、浴室乾燥機のカバー周辺にあるホコリをハンディタイプの掃除機などで取り除きます。
これを行うことで、フィルタやカバーを外した時、ホコリがお風呂場中に舞い散ってしまうことを予防できるんですね。
掃除をサボってしまっていた場合、驚くほど大きなホコリが取り除けますよ。
次に、フィルタとカバーと取り除き、乾燥機のファン周辺の汚れを拭き取ります。
雑巾やウエットタイプの掃除シートなどが適していますが、細かい所は、目の細かい布を割り箸の周りに巻いたもので拭き取るか、使用済みの歯ブラシを利用すると効率的です。
キッチンと違い、油汚れはないため、基本的には水拭きで十分ですが、汚れがひどい場合には、中性洗剤をぬるま湯で薄めたものを雑巾にひたして拭いてもいいですね
洗剤を使う場合は、あらかじめ製品に施してあるコーティングにダメージを与えてしまう場合もありますので、取扱説明書を事前に確認するようにしましょう。
最後に、取り外したフィルタを掃除します。
掃除機でフィルタ表面のホコリを取り除き、シャワーや水道の蛇口で水洗いします。
水洗いすることで、掃除機では取り除けない細かい塵も一気に掃除することができ、お風呂場にホコリやカビを撒き散らすこともありません。
水洗いしたフィルタは、十分に乾かした後、本体に取付ければ完了です。
この時、湿り気が残っていないか、念入りにチェックしましょう。
フィルタや本体に湿り気が残っているまま運転してしまうと、故障の原因につながります。
寿命の場合は、リフォームも考えましょう
また、浴室乾燥機の耐用年数を超え「寿命」を迎えてしまっている場合には、掃除だけでは臭いを解消することはとても難しいです。
何度が掃除した後にも臭いが解消しない場合には、耐用年数を過ぎてしまった部品の消耗を疑ったほうがいいかもしれません。
部品の消耗は素人目では判断することが難しいため、臭いが解消しない場合はリフォーム業者に相談し、浴室乾燥機の状態を確認してもらうのがよいでしょう。
既存の浴室乾燥機を取り替える場合、リフォーム費用は最小限に抑えることができるため、思い切って取り替えてみるのも一つの手ですね。
まとめ
浴室乾燥機が臭う原因と効果的な対策法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
浴室乾燥機の臭いは、ホコリやカビが原因になっていることが大半ですが、この嫌な臭いを解消するためには、1ヶ月に1度程度の頻度で掃除するのが最も効果的です。
本体のカバーを外して掃除するのが難しい場合、フィルタを取り出し、ホコリや汚れを取り除くだけでも十分に効果があります。
ただし、利用して10年程度経っている場合、浴室乾燥機の「寿命」の可能性も考えられるため、掃除して臭いが解消しない場合、一度リフォーム業者に相談してみると良いでしょう。
参考記事:
ユニットバスのリフォーム費用についてはこちらをどうぞ。
予算別にどんなリフォームができるのか、注意点や費用を抑える方法についてご紹介しています。
