費用を比較するために3社から5社程度、複数の業者それぞれに見積もりを出してもらうことは皆さんよくされるのですが、「依頼するのは簡単だけど断りにくい…」という方がわりとおられます。
どれだけ見積もりをお願いしても、依頼するのは1社のみ。
つまり、依頼しない業者には断りの連絡を入れなければなりません。
この連絡を後回しにすることは、あなたにとっても業者側にとっても良いことではないのではっきりと言いましょう。
この記事では、リフォームを契約しない業者へ断るべき理由とトラブルにならない最適な断り方についてご紹介させていただきます。
「それでも断りにくい…」という方向けに記事の後半部分ではおすすめの対処法についても記載していますので、ご参考いただければと思います。
この記事の目次
はっきりとお断りを入れるべき理由:
見積もりをしてもらった業者に対して断りの連絡を入れるべき理由は2つです。
- 業者側も相見積もりだと分かっているから
- 中途半端な状態が続いてしまうから
業者側も相見積もりだと分かっているから:
リフォームでは相見積もりをすることが一般的となっていますので、業者側もそれを分かったうえで見積もりをしています。
もちろん、仕事の内容やどれくらい利益を取れるかを考えて、「この仕事は取りたい」と前のめりにアピールしてくる業者もいるでしょう。
しかし、基本的には相見積もりなので、仕事を取れるときもあれば取れないときもありますよね。
- 2社の相見積もり:受注確率50%
- 3社の相見積もり:受注確率33%
信頼のおける人からの紹介で他社の競合がいないという場合以外は相見積もりになることがほとんどです。
業者側もそのことは理解していますので、あなたが気にする必要はありません。
中途半端な状態が続いてしまうから:
リフォーム業者側の立場で考えていただきたいのですが、仮に何週間も前に見積もりを提出されていたとしましょう。
見積もり提出後、あなたから何の連絡もなければどう思うでしょうか?
状況から考えると「断られたのだろうな」と想定しますが、連絡がない以上、業者側は本当のことは分からないですよね。
何かの手違いで見積書が手元に届かなかったということも考えられるわけです。
つまり、進捗状況の確認の連絡を何回もする必要が出てきます。
あなたにとっても断るつもりの業者から連絡がくると良い気持ちはしないはずなのではっきりと断るようにしてくださいね。
”連絡しない=お断り”ではありません:
「連絡をしないことが断っていることの証だ」というお施主さんがまれにいるのですが、業者側には伝わらないので注意してください。
一般的に考えて、見積もりをもらったのに何の連絡もしないってあまり考えられませんよね?
見積もりをしたからには、当然「どうでしょうか?」という連絡はきますので、断る予定なのであれば、すっぱりと断るようにしましょう。
リフォーム業者にお断りをするときの注意点:
リフォーム業者側も、忙しい時間の合間を見つけてと連絡をしたり現地調査に伺ったりとしているわけですよね(それが仕事なので当然ですが…)。
結果として、今回は依頼しなかったとしても何かの縁で依頼しないとも限りません。
いくら見積もりを取るのが無料だからといっても、人対人で成り立つサービスなので大人な対応をしてくださいね。
リフォーム業者への具体的な断り方:
理由が明確ならはっきりと伝える:
断る理由が明確なのであれば、その理由を伝えてしまって問題ありません。
- 見積もり金額が高いから
- 他の業者と比べて対応が遅いから
などなどですね。
リフォーム業者側も上記のような指摘は勉強になることがほとんどです。
角の立たない言い方であれば直接言ってもらって大丈夫ですよ。
メールか電話かはどちらでもいい:
お断りの連絡をメールですべきか電話ですべきか悩まれる方もおられますが、はっきりいってどちらでもかまいません。
ただ、可能であれば、連絡の行き違いをなくすために両方しておくのがベターかなと。
- 電話:すぐに連絡できる
- メール:履歴として残る
ビジネスでも鉄則だと思いますが、電話もメールも両方しておくことでトラブルの確率が圧倒的に減りますよね。
「電話で直接話すのはちょっと…」と思うのであれば、メールのみでも大丈夫なので臨機応変にしていただければと思います。
”連絡する”ということが大切ですよ。
言いにくいなら濁してもOK:
とはいえ、はっきりと理由を言いたくないという方もおられます。
こんなことを言っては元も子もないですが、その業者には依頼をしないと決めたわけですから、断りの理由は何でもいいですよね。
理由を伝えずに「他のところで依頼することにしましたので」でも極端に言えばOKなわけです。
ただし、「わざわざ時間を割いてもらってありがとうございました」の一言だけは忘れないようにしてくださいね。
見積もりサービス利用なら直接断る必要なし:
ちなみにですが、『比較見積もりサイト』からリフォーム業者を紹介してもらって相見積もりをとっている場合は、業者に直接お断りの連絡を入れる必要がありません。
運営サイト側に伝えればOKです。
あとは、サイト側がリフォーム業者に断りの連絡を伝言してくれます。
「見積もりの比較はしたいけどやっぱり断るのは…」と思われている方はサービスを利用すれば解決しますよ。

まとめ:
リフォームを契約しない業者へ断るべき理由とトラブルにならない最適な断り方についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
私自身がリフォーム会社に勤務しているため、かなり業者側の意見として色濃く出てしまったかもしれません。
ただ、依頼をした以上、契約しないのであればお断りの連絡を入れるということは筋だと思いますので、相見積もりをされる方は特に押さえておいていただければと思います。
参考記事:
「それなら相見積もりなんて取らなければいいのでは?」と感じられた方、少しお待ちを。
リフォームをするうえで相見積もりは不可欠といっても過言ではありません。
その理由について詳しく解説させていただいていますので、こちらの記事も合わせてご参考くださいませ。
