実際にリフォームを依頼して見積もりをもらうと、「思っていたよりも費用が高い」、「予算オーバーだ」ということはよくあります。
こんなとき、
- 予算がないからリフォームをあきらめる
- 予算を上げてリフォームを依頼する
上記のような2択だと考えていませんか?
実は、リフォームではポイントを押さえておくことで費用を抑えて依頼することが可能です。
この記事では、リフォーム会社で現場監督として勤務している著者がリフォーム費用を安く抑えるためのコツや具体的な方法についてご紹介させていただきます。
記事後半部分では、「安くしてほしい!」と考えられている方にありがちな、よくある勘違いについてもふれていますのでご参考くださいね。
この記事の目次
リフォーム費用を安く抑えるコツ:
リフォームの費用を安く抑えるコツとして、私が「これしかない!」と考えるのが、相場を知るということです。
当たり前ですが、相場が分からないと見積もり金額が妥当かそうでないかの判断はできませんよね?
- 相場より低い:安くならない
- 相場より高い:安くなるかも?
上記の判断をするためには、あなた自身が費用の相場を理解していることが条件となります。
その条件がそろって初めて、リフォーム費用を安くするために検討する”スタートライン”に立てるというわけです。
相場を知るために相見積もりをとろう:
ではどのようにして相場を知ればいいか。
最も簡単なのが複数の業者に見積もりをしてもらうということです。
リフォーム業者は必ず現地調査をして正式な見積もりを出しますので、複数あることで相場帯を掴むことができますよね。
そのほかにも、
- 金額の比較
- 業者の質の比較
など、相見積もりはメリットがたくさんあります。
ネットを見回って相場を調べるよりも、実際の見積もりから相場を掴むほうが精度も圧倒的に高いですよ。

サービス活用は時間効率がいい:
相見積もりを依頼する方法はいろいろとあるのですが、おすすめは見積もりサイトを活用するということです。
ご自身でされると分かりますが、リフォーム業者の選定にはものすごく労力がかかってしまうんですね。
これを解決できるのが『リフォーム見積もりサイト』です。
上記のSTEP.2までを短縮して優良業者を複数紹介してくれますので、余計な手間をかけることなくリフォームを進めることができます。
リフォーム会社で勤務する私がおすすめできるおすすめの見積もりサイトを下記記事でまとめています。
「業者選定に失敗したくない…!」という方はぜひご覧ください。
【おすすめ】現場監督が厳選した”本当に使える”リフォーム比較見積もりサイト5選

リフォーム費用を安く抑える3つの方法:
相場を事前に理解していただいた上で、リフォーム費用を安く抑える方法をご紹介します。
具体的には以下の3つです。
- リフォーム範囲を限定する
- 商品のグレードを下げる
- 値下げ交渉をする
リフォーム範囲を限定する:
一番手っ取り早く確実なのが、リフォーム範囲を限定するということ。
つまり、リフォームの項目を減らしてしまうというわけですね。
リフォームの優先順位を決めて、順位の低い箇所を思い切って省いてしまうことで、内容次第で10万円以上の値下げが可能です。
本当にそこまでリフォームが必要?:
初めてリフォームをされる方にありがちなのが、「せっかくの機会だから」とあれもこれもリフォームしよう考えてしまうことです。
予算が許すのであれば問題ありませんが、大抵の場合、見切り発車のパターンの方が多い印象かなと。
また、なぜリフォームをしようと思ったのかということを明確に答えられないようなリフォームは後悔が残る可能性が高いです。
わざわざ手を付けないでいいような箇所までリフォームをしていたら、いくら予算があっても足りないですよね。
まとめた方がコスパはいい:
このあたりの判断は難しいのですが、リフォームでは『別々の時期にするよりも同時にしてしまった方が安くつく』ようなこともあります。
例えば、築10年で瓦屋根の漆喰を塗りなおすようなリフォームの場合。
屋根工事は足場組みをする必要がありますが、せっかく足場を建てるなら外壁塗装もした方が効率的ですよね。
- 別々:足場+漆喰の費用、足場+外壁塗装の費用
- 同時:足場+漆喰+外壁塗装の費用
上記のように、まとめることで足場費用を浮かせることが可能となります。
予算的に問題がなければ、まとめた方がトータルでは安くなることもあるというわけです。
商品のグレードを下げる:
続いて、費用を抑える方法として有効なのが『商品ランクを下げてしまう』ということ。
キッチンやユニットバスなどの設備商品は、どの客層にも刺さるように各メーカーがおおよそ3ランクほどシリーズ展開しています。
例えばシステムキッチンの場合だと下記の通り。
グレード | 定価 |
高 | 100万円以上 |
中 | 60万円~100万円 |
低 | 30万円~60万円 |
高ランクから中ランクへ、中ランクから低ランクへとグレードを下げることで、かなり費用を抑えることが可能ですよね。
「この商品じゃないとダメだ!」という方でない場合は、試してみる価値はあると思いますよ。
値引き交渉をする:
「もう少しで予算内に収まる」ということであれば、値引き交渉をするというのも1つの手段です。
- 端数を切ってもらう
- 税別→税込にしてもらう
上記のような値引き交渉が一般的ですね。
値引きを良しとしないリフォーム業者もありますが、ほとんどの業者は値引き交渉をされることを前提に見積もりを出しています。
相場からかけ離れた見当違いな交渉でなければ、OKをもらえることが多いですよ。

よくある勘違い:
ネット上でまとめられているものを見られた方で、「こうすれば安くできるんですよね?」とまれに聞かれることがあります。
「いや、実はそうでもないんですよ…」というのもありますので、費用を抑えたい方によくある勘違いをまとめました。
リフォームをする時期によって費用が変わる:
どんな業界でも “繁忙期” と “閑散期” がありますよね。
住宅リフォームについても同じで、
- 繁忙期:10月~5月
- 閑散期:6月~9月
おおよそが上記のようなイメージです。
この閑散期にリフォームをすると安くできると考えられている方がわりとおられますが、そんなことはありません。
業者の発注単価は変わらない:
大前提として、繁忙期や閑散期に関わらず、職人さんや材料屋さんにリフォーム業者が支払う金額は変わりません。
それぞれに単価や料率が決まっていますので、閑散期だからと発注金額が安くなるわけではないんですね。
発注金額が変わらずに、安くしてしまうと利益が削られてしまうので、仕事を請けるメリットが薄れてしまいます。
閑散期だからと安請け合いをする業者には注意しましょう。
施主支給は費用を抑えられる:
施主支給とは、本来であればリフォーム業者が段取りをするはずの商品を、あなた自らがインターネットなどから段取りすることです。
業者が段取りをすれば、商品自体にもマージンがかかりますので、回避するために自分で仕入れてしまうというわけですね。
確かに理論上は費用が抑えられる “ハズ” なのですが、実際は高くついてしまうというようなこともしばしば。
また、施主支給は業者とのトラブルになることが多く、NGとしている業者はかなり多いです。
検討されている方はトラブル回避などの注意点をよく押さえてから発注されるほうが良いかと思います。

まとめ:
リフォーム費用を安く抑えるためのコツや具体的な方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
費用を抑えるためには、あらかじめリフォーム内容と相場を理解していることが条件となります。
まずは、あなたのご自宅のリフォーム相場を知るために相見積もりを依頼するところから始めてみてくださいね。
参考記事:
「相見積もりをとりたいけどリフォーム業者をうまく探せない…」という方はこちらの記事も合わせてご覧くださいませ。
5パターンの業者の探し方について、メリットやデメリットをご紹介しています。
